ようやく
２年がかりで制作してきた本の
印刷入稿が見えたので
少し部屋を片付けようと思ったが
結局それから一週間
まだチマチマ直しをやっていて
何ひとつ片付いていない
こんな作業を
繰り返すようになったのは
下田へ行くようになった
ここ７、８年の話だけど…
仕事の関係で
書斎に籠もることは
昔からあったので
家族はとくに不思議がらない
ただ依頼された仕事の場合には
家族が完成品を見ることはなかった
ここのところ
自主的にやっているものについては
作品が完成する度に
読め読めと突きつけられているので
もはや辟易としていることだろう
時折その活動を地方紙が
取り上げてくれるようにもなって
最初のうちは家族も
凄い…と言ってくれたが
もうすっかり慣れてしまって
またか…という感じ
自分も含めて人間というのは
いや生物というのは…
良くも悪くも
慣れてしまうもの
…だとつくづく思う
先日…
大学生の次男が
都内の友達のところへ遊びに行った
都内と言っても八王子らしいが
わりと慎重派である次男は
今行くべきかどうかを
それなりに悩んだようだが
…結局行くことに決めた
都内ではまた
新型コロナの感染者が増大しているが
非常事態宣言が出されているわけではない
これからの
いわゆるwithコロナの時代へ
立ち向かって行くことを考えれば
ハタチの青年が
いつまでも猫のように
家の中だけにいるわけにもいかない
新しい生活様式に見合った
新しい外出準備と
行動を身につけなければならない
予備のハンカチ
タオル
そして消毒液などなど…
まるでサバイバル感覚
もっとも
たとえコロナであろうがなかろうが
人生はつねにサバイバル
心がけを含め
準備するものが変わるだけ
うまく変わっていくことが
逞しさというもので…
同じことを守っているだけでは
…とても先へ進めない
そして…
自分は先へ進まなくてもいい
…なんて
悟りを開いたようなことを言ったって
時は確実に過ぎていく
いつまでも
子供服を着ているわけにはいかない
勇気をもって
自分の力で飛び出さない限り
青空はのぞめない
やっぱり…人生、日々更新
