でじたけ流 教育論「わざわざ生きる」
 

でじたけ流“教育論”第1036回
「わざわざ生きる」


登山家の話を見聞きすると…

切り立った冬の山へ
命がけで
わざわざ登って
いったい何が楽しいんだろう

…と
ついつい思ってしまう

けどね

近所に飲み屋がないわけじゃないのに
わざわざ伊豆半島の先端近くまで
片道3時間もかけて飲みに行ったり
…するのも

頼まれもしないことを
好奇心にまかせて調べまくった挙げ句
さして売れる見込みもない本を
とてつもない時間をかけて
わざわざ作る
…のも

宿題でもないのに
水彩絵の具を買ってきて
描きたい絵を描く…のも

さして変わらないね

新型コロナウイルス騒ぎで
不要不急の外出を自粛され
苦しい思いをした人は多い

それはつまり
大多数の人にとって
不要不急こそが
生きる楽しみだった…ってこと

効率化…だとか
合理的…だとか

そういう言葉があふれているのは

交通標語と同じで
それができない人が多いから

しかし
不要不急の暇つぶしがいいとは
決して思えない

他人にとって
どうかはわからないけれど
少なくとも自分にとって
それは不要不急ではなく
生きるために必要急務なこと
…だと胸をはれることをしたい

年齢的には
大人と呼ばれるようになった
子供たちにも
自分にとって必要急務なことを
見つけてほしいと思う

楽なことではない
辛くてもやり遂げたいことを

だってどうせ死んじゃうのに
わざわざ生きてるんだから、ね

そこを楽しまないと…

やっぱり…人生、日々更新

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