でじたけ流 教育論「哲学的食卓」
 

でじたけ流“教育論”第1021回
「哲学的食卓」


晩メシのテーブルを囲んで、
長男と何となく
…禅問答がはじまる。

考えていること
…と
できること
…の違いは何か?

長男も、なかなか
いい線をいっていた。

曰く…
今こうして箸を使って
おかずをつかみとることは
…できることだ、と。

そこで、すかさず問う。

おかずをつかむ時、
おまえはどこを見ている?

箸の先のおかずを見ているに違いない。
動かしている手は見ていない。

それが…できることなんだ。

考えてばかりいて、
できない時には、おそらく
うまく手を動かそうと
手の方ばかりを見ている。
…そして、おかずをつかみ損なう。

訓練によって、
できるようになれば、おのずと
動かしている部分は見ずに、
動かそうとしている、
その先を見るようになる。

それが、できるようになった証。

考えているうちは、できない。
考えずに動けることこそが
…できることなんだ、と。

納得せざるを得ない長男は…
ゲーテみたいなことを言う
…とオヤジをおだてる。

そして、また一杯…おかわり。

いいツマミができた晩餐。

やっぱり…人生、日々更新。

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