でじたけ流 教育論「思い出に磨きをかける」
 

でじたけ流“教育論”第1015回
「思い出に磨きをかける」


ツキネのぬいぐるみ。
名前は…
コンコン
…と幼い頃の娘が名付けた。

今でも毎日、娘が
働かせてもらっている保育園に
連れていってるという。

このコンコンは、
娘がひいお婆ちゃんにもらった
…という。

娘がひい婆ちゃんについて
覚えているのは、
このコンコンをもらったこと
…だけらしい。

そもそも、
娘がひい婆ちゃんを
覚えていることに驚かされた。

娘が、ひい婆ちゃんに
コンコンをもらった時と
同じ年頃の子供たちに、
今コンコンを見せて遊ばせている。

その子たちの気持ちが
わかるだろー!

…と、呑兵衛の父親が叫ぶと、
娘は笑ってうなずいた。

忘れるのは簡単だ。
そして…何より楽チンだ。

忘れないで、
忘れたふりをしないで、
誤魔化さずにいようとするのは
…とても、面倒くさい。

でも…
自分が生きた道だからね。

自分が今生きている以上、
思い出は更新されるべきだと思う。

どんなにいい思い出も、
それを勝る思い出で塗り替えることに
…生きる醍醐味がある。

更新は必要だが…
なかったことにしては
…今が嘘になってしまうだろ。

やっぱり…人生、日々更新。

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