でじたけ流 教育論「3人目の成人式」
 

でじたけ流“教育論”第1014回
「3人目の成人式」


次男が成人式を迎える。
これで、子供3人…みな成人させたことになる。

しかし、親の役目に終わりはない。

子供が幼ければ、
もちろん面倒を見なければならないし、
子供が大きくなれば、悩みも大きくなる。

むしろ、大きくなると、
幼い頃のように、
親が手を出して解決すれば済む
…という簡単なことではなくなるから、
かえって厄介かもしれない。

まぁ、それも順番で巡ってくること。
年相応の苦労がなければ、
年相応の幸せもありはしないと覚悟するしかない。

今年の正月休みは長かったが、
昔のような正月っぽさは、なかったように感じる。

それは何も義母が亡くなって喪中だったから
…だけではないように思う。

KISSが出るというので
珍しく紅白を観たにもかかわらず、だ。

昔は正月ともなると、
玄関先に国旗を飾っている家が多かった。

だが、今はまずない。

今、国旗を掲げていると右翼だと思われかねない。
そんな理由以前に、
家に国旗もなければ、玄関に国旗を差す金具もない。

いつしか風化してしまったのだ。

そういえば、3人の子供たちには、
一通の年賀状も届いていなかった。
真面目に喪中はがきを出していたわけでもないのに。

はがきも高くなったし、みんなメールなんだ。

この分でいくと…
子供たちが家庭を持つ頃には、
年賀はがきを送るという風習自体、なくなってしまうだろう。

孫からの年賀状を楽しみにしている
おじいちゃん、おばあちゃんに送るのが関の山だろう。

そのおじいちゃん、おばあちゃんも死に絶えれば
…もう、完全になくなってしまうかもしれない。

良かれ悪しかれ
時代というのは、若者が変えていくもの。

そうした現実と向き合いながら、
伝えるべきものを伝えていくのが年配者の役目。

力尽くだったり、
頑固でいるだけでは…若者は見向きもしない。

自分たちが、そうだったように…。

サラリーマンであれば、
仕事は定年になれば終わる。

しかし、仕事で現役を退いても、
この社会で生きていかなければならない以上、
「現」実と向き合って「役」割を果たす、
「現役」でいなければ、厄介者扱いされてしまうだろう。

子供たちになってほしい大人に、
自分がならなきゃ…説得力がない。

子供がいくつになろうとも…子育ては親育て。

やっぱり…人生、日々更新。

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