でじたけ流 教育論「歩調が変化する頃」
 

でじたけ流“教育論”第1008回
「歩調が変化する頃」


今年の春、就職した娘が…
久しぶりで昔の仲間と会った話を聞いた。

同級生というわけではないようで、
仲間の中には、まだ学生もいたらしい。

再会は楽しかった…のだが、
娘は何か違和感を感じたという。

いわく…
昔なら面白いと感じていたことが、
さほど面白いと感じなくなっている
…そんな自分に気づいた。

社会人になってから、
まだ1年も経っちゃいないが…
最初の年だからこそ、
学生時代から比べれば
変化も大きなことだろう。

実は、自分もかつて、
同じような違和感を感じて、
同じように父親に話したことがある。

たぶん、今の娘と
同じくらいの年だったろう。

その時、父親は、
確か何かの本で読んだような
…と前置きして、
こんなことを言った。

自分が成長すると、
周囲にいた友達がつまらなくなる。

…なるほど、と思った。
そして、その話をまた娘に聞かせた。

はたして、本当に
自分が成長できているか否かはわからない。

ただ、間違いなく
異なる道に進んだことで、
同じ道を歩いていた頃と比べれば、
歩調にズレが生じてしまうだろう。

成長した…とまでは言えなくても、
新しいものを見たり、経験したことにより、
それを知らなかった頃の感覚では
いられなくなってしまうのは確かだ。

子供の頃にしていた遊びを
今は決して日常的にしていないのが、
その証拠だ。

そしてまた…
新しい歩調で進んでいると、
その歩調に合った友達ができる。

昔の仲間も
いつしか追いついて来たり、
追い越されたり…。

自分の足で進んでいれば、
まわりには必ず人がいる。

止まっていたら
…置いてけぼりにされるだけ。

猫の生活ならいいけどね。
猫が飼える生活をするには、
自分の足で進んでいかないと、ね。

やっぱり…人生、日々更新。

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