でじたけ流 教育論「口癖と性格」
 

でじたけ流“教育論”
第1002回「口癖と性格」


車で映画を「聴く」ことが、しばしばある。
セリフが多い映画は聴いているだけでも面白い。

近年の映画でセリフが多いもの
…といえば、何といっても「シン ゴジラ」だ。

マシンガンのような早さで官庁用語が繰り出す。

一度聴いただけでは、
わけがわからない部分も多いが、
そういう雰囲気だということは、わかる。

あれだけ登場人物が多いにも関わらず、
個別のキャラクターが
しっかりと伝わる理由のひとつは
聴いていると、よりよくわかる。

お決まりの「口癖」があるのだ。

首相は、いつでも「わかった」と言い、
官僚の中には「想定外」を連発する者がいる。

「口癖」は、その人の
キャラクター=性格を表している。

さて、そんな話を食卓でしていると…
じゃあ、ウチの家族の「口癖」は何だ?
…という話になってくる。

子供たちの意見は一致して、
お母さんの「口癖」は…
「えーっ!」…だと言う。
いつも驚いてる感じだ。

そして、お父さんの「口癖」は…
「だから!」…だと言う。
常に決定者なのだ。

咄嗟に出てくる言葉は、
その人の感情だけなく姿勢も表している。

YES、NOを尋ねているのに、
前置きの長い話をしはじめる相手には
イライラするが…
それはつまり、
YES、NOの答えを出せるほど、
自分の考えがまとまっていない証拠だ。

いつもの「口癖」で、
うまくいく時はいいが…

それは、たいてい、
その「口癖」に慣れた周囲の連中が、
うまく合わせてくれているに過ぎない。

新しい環境や、
経験のないことに向かって、
これまで通りに行かない時には、
まず意識して
新しい「口癖」を作ってみるのも、いい。

「口癖」は「言霊」となって、その人を作り、
…その人の見られ方も決定づけてしまう。

カッコいいことを言う必要はない。
自分の尻を叩ける言葉が望ましい。

やっぱり…人生、日々更新。

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