でじたけ流 教育論「浦島太郎は幸せだっか?」
 

でじたけ流“教育論”
第1001回「浦島太郎は幸せだっか?」


次男がハタチになった。
これで、我が家は
一応、全員「大人」ということなる。

もっとも現在は、
18歳から選挙権が与えられるようになったので、
次男もすでに幾度かの選挙を経験している。

18と20の差は、
学生という立場からしても、
何らの差はない。

そして、家にいれば、
中学生の時と同様、
ゲームに興じている姿にも
何ら差はない。

自分が子供でいられる場所がある
…というのは
実に幸せなことだと思う。

大人として世の中に出れば、
何かしらの役割を演じなければならない。

それは…
気の利く営業マンだったり、
交渉上手な零細企業の社長だったり。

与えられた役目が
うまくこなせなければ
大根役者ということになる。

大根役者は、
やり甲斐のある重要な役を得ることはできない。
当然、得るギャラも少なくなる。

その代わり…責任は少ない。

ハタチになった次男に抱負を尋ねると…
大人になりたくなかった
…と笑ったが、
それは家の中だから言えることだろう。

そもそも、
大人になる、とか
ならないとか、は
自分で選ぶことができるものではない。

年をとりたくない
…といっても日々、年をとっていくように。

まわりにいる友達も、
どんどん大人になっていく。

自分ひとり子供でいることの方が、
後ろめたくもあり、
置いて行かれているようにも感じられるだろう。

幸福感というものは、
年相応にあるもので、
年相応の幸福感を得ようと思ったら、
年相応の苦労もしなければならない。

いつまでも子供服は着ていられない。

そういえば、兄と姉は
ファッションに無頓着な弟を
改造するための
プレゼントを考えているようだ。

やっぱり…人生、日々更新。

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