第9回 似てる? 似てない? |
最も小一の場合、教科に対する細かな評価なんてのはなくて・・・タイトルも「あゆみ」。 自分の時のコトは遠い昔過ぎて、すっかり忘れてしまったけれど・・・ そういえば、こんなだったような気もする。 通信欄に担任の先生からのメッセージが書き込まれている。 担任は40代の女の先生だ。父兄参観の時に見た。いかにも小学校の先生っていう感じの人だった。 通信欄に書かれていた内容は、ざっとこんなコトだ。 「図工の時などは、実に丁寧でしたが、時間に間に合わなくなりそうだったので励ましました」 これを読んで「これは母親の血だな」と瞬間的に言ってしまった。 それを耳にしたカミさんは案の定、ブーブー言ってたけど。 小学校時代には図画工作。中学、高校では美術・・・これは私が最も得意とする教科だった。 ほかは国語くらいで・・・それも古典とか入ってくるとダメだったけれど、理数系に比べれば何とか。 ゲーテの格言に「興味のなくなるところ、記憶もまたなくなる」というのがあるけれど・・・。 小学校時代に図画工作の時間に作ったモノには、今でも鮮明に覚えているモノが多い。 しかも作るのは誰よりも早かった・・・というのが自慢。 人が1時間かけて、ようやくひとつ完成させるところを、2つも3つも作って・・・ それでもまだ時間が余ったんで、よく友達の邪魔をしては先生に怒られた。 その傾向は人一倍長い学生生活を通じて治らず・・・ どの時代の先生にも「早いのはいいが、もっと丁寧にやれ」と言われ続けた。 決して雑に早いワケじゃなくて、そこそこだったとは思う。 ただ、それだけにジックリと時間をかけたら、もっとイイものになるはずなのに・・・ってね。 今も私には「先生」と呼べる人がいるけれど・・・。 ムム。この傾向は、いまだに治ってないなぁ・・・やっぱり。 そう考えると長男の場合も、ずっとこの傾向を引きずる可能性は・・・あるな。 よく・・・見た目こそ、子供は同姓の親に似るが、性格的には逆だという定説を聞く。 つまり息子は母親の、娘は父親の性格的な影響が大きいって。 うちの兄弟を見ても、確かにそんな感じがする。 以前、テレビでヒマラヤの山頂か何かで発見された何千年も前のミイラの話をやってた。 ミイラのDNAを解析して、その子孫を捜すというドキュメンタリー。 で、ヨーロッパのある国で子孫の女性が見つかった。 干からびたミイラの写真を見せられて・・・ 「これが、あなたの何十代も前のご先祖さまです」って言われて驚いてた。そりゃそうだ。 その番組で説明してたけど・・・ 何でもDNA情報っていうのは、女性しかさかのぼるコトができないらしい。 男性のDNAっていうのは関連情報として残らないとか。 さすがに女の人は・・・子供が産めるだけのコトはある。 男が自分の仕事や趣味を通じて作り上げたモノに固執するのは・・・ 実は子供が産めないからなんじゃないか、なんて思ったコトがある。 しかし、性格的なコトを娘が受け継いでくれるのなら、少しはDNAにも影響してくるのかな。 実を言うと、私の母親は私と同じ寅年生まれ。 女より男に生まれてきた方がよかったような性格の持ち主だ。 と、なると・・・うちの長女は私を経由して、おばあちゃんに似るな。ウ〜ン。 人間としてはいいかも知れないけれど・・・女性としては苦労するかも。 最も、これからの時代には・・・ちょうどいいかも。 結局、どんな性格を受け継ごうが・・・生きる環境との折り合いが問題だからなぁ。 |
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