第8回 病は子から |
生まれて1歳くらいまでは、まだ母親から受け継いだ免疫というモノがあるらしく・・・。 赤ん坊は、わりと病気にかかりにくいモノらしい。 ところが、この期間でも母親がひく風邪には、赤ん坊のうつるらしいので、もちろん注意は必要。 厄介なのは免疫が切れた1歳を過ぎとなると、とたんに風邪をひきやすくなったりする。 もちろん個人差はあるだろうけれど・・・うちの場合には、みんなそうだった。 本当は1歳未満なら医療費がタダなのに、ね。 子供ができると、どうしても病院とのかかわりは増えてくる。 妊娠、出産はもとより・・・。 風邪ひいただの、目や耳が痛いだの、と。 自分のコトなら放っておいても、子供のコトとなると、そうはいかないのが親心。 口もきけない赤ん坊がグズって泣けば・・・どこか具合が悪いんじゃないかと思うし。 あんまりグックリと眠っていると、ちゃんと息をしてるかどうかが心配になってしまう。 自分もそうやって育てられたんだなぁ。 ・・・とは思うけれど、いざ親の顔を見るとそんな感情は忘れてしまうモンだ。 子供が幼稚園や小学校に通うようになると・・・。 一転して彼らは病気を運んでくる小悪魔に変身。 風邪が流行ればセキこみながら帰ってくるし、結膜炎が流行れば目を真っ赤にして帰ってくる。 そして病気は家族中を一巡するコトになってしまう。 幼稚園や学校でも先生が気をつけてくれているとは思うが・・・。 自分のコトも相手のコトもわからない連中じゃあ限界もあるだろう。 会社が風邪で閉鎖になるコトはなくても、やっぱり学級閉鎖という言葉は健在だ。
次男は、まだ9ヶ月だけど・・・上2人の頃に比べるとほったらかしにされているせいか、みこどにうつってしまった。 カミさんは両サイドからセキ攻撃をあびてダルそうだった、何とか寝込むまでにはいたらなかった。 親が子供に病気をうつされる最大の要因は、寝不足だと思う。 寝不足で体力が弱っていると、どうしても抵抗力がなくなってしまう。 でも、寝込むわけにはいかない・・・緊張感だけで何とかやっている場合が多いだろう。 私も、ふと仕事の緊張感がゆるむコトがあって・・・その直後、やられてしまった。 夏風邪はどうも長引くようで、ここ一週間ほど喉が痛い。 幸い私の方は発熱こそなかったが、長女の方も長引いていて、治ったかと思ったら、また熱を出したり、吐いたり。 先日は夜になって「背中が痛い」なんて言い出すモンだから、救急病院に連れて行った。 背中が痛むと腎臓が心配・・・結局は、ただの風邪だったけど。 子供を連れて深夜、救急病院に走るのにも、すっかり慣れてしまった。 今では、すっかり段取りが決まっている。 まず、電話の近くに貼ってある近くの最寄りの救急センターに電話をかける。 症状を話すと、場合によってはセキの止め方の指導などを電話口で聞いて済んじゃう場合もある。 そこで小児科の宿直医がいる病院を聞いて、電話をしたうえで向かう。 私が酔っぱらって帰るコトは、滅多にないので、自家用車で病院に行く。 そんなコトがあってから、自宅の車はつねに満タン状態にしてある。 近くにあるいくつかの病院の救急外来入口も、さすがに覚えた。 今回、長女を病院に連れて行った時の反省点は、その前にどこの小児科にいつかかったのかというカミさんの記憶がハッキリしなかった点だ。 3人いると、いつ誰をどの医者に連れていったのかが、混乱してしまうようだ。 そこで、あたらめて子供たちの病気の記録を書き留めておくようカミさんにノートを渡した。 風邪でも虫歯でも・・・いつ、どの病院でどんな治療を受けて、どんな薬を飲んだのか・・・。 今回のように、臨時でほかの医者に診てもらう時にはもちろん・・・。 将来、子供たちが大きくなった時にも、この記録は役に立つ時が来るだろう。 例えばハシカをやったのか? やらないのか? やったとすれば、いつやったのか? 子供たちが結婚する時に、それぞれ渡せるようカミさんには子供の人数分3冊のノートを渡した。。 一人前になるまでは・・・やっぱり親の責任だと思うし。 週末には、とうとう長男も熱を出して学校を早退してきた。 霊によって明け方まで起きていた私はまだ布団にころがっていて、すぐ隣に長男が寝た。 ジッとしていりゃいいのに、子供ってのは、よほどの熱がない限り、よく動く。 隣で寝ているはずなのに、あんまりバタバタうるさいので・・・。 「静かに寝てなきゃダメじゃないか!」と怒鳴ると、長男は不機嫌そうに言った。 「だって、お腹がすいちゃったんだよ!」 それくらいなら・・・大丈夫。 あ〜、でも、こっちは寝不足が続く。 |
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