第5回 カミナリおやじ入門2 |
先週の話を書いた直後に、滅多に買わない雑誌を買った。 『プレジデント』2000.7.3号・・・特集は「厳父のススメ」。 このテーマと、ちょっと憂いを帯びた孫正義の表紙に誘われて550円を支払った。 ページを開くと気になる特集には、こんなサプタイトルが付いていた『息子を犯罪者にしないための』。 そういえば、犯罪者とまではいかないものの・・・。 私も中学、高校の頃には何度かお巡りさんのお世話になったコトがある。 喫煙だったり、無免許運転だったり・・・みんな、そうでしょ? え? 違う?! ウーム・・・。 とにかく、そうやってお仕置きをうけた時に、あるお巡りさんにこんなコトを聞かれた。 「先生と両親と、どっちを呼んでほしい?」 私がすかさず言ったのは・・・。 「オヤジは怖いから先生にしてくれ」 後に巡り巡って聞いた話では・・・。 この時に親が怖いと言ったひとコトで、お巡りさんの態度が軟化したという。 つまり「親が怖いというくらいの子は、そんなに悪くはなっていない子だ」というワケで。 なぜ家に怖いと思える人間がいないとダメなのか・・・。 子供を叱る時には、どんなコトに注意さなければならないのか・・・。 その点についての私の考えは先週書いた。 じゃあ、いったいどうやったら本当に怖いオヤジになれるのか・・・。 その点について、もう少し補足したいと思う。 父親は普段、子供とベッタリいっしょにはいない。 だから、たまに怒ると効果がある。 大切なのは、この「たまに」という点だと思う。
年がら年中、怒鳴りまくっていたのでは、ただのウルサイおやじに過ぎない。 それでは子供が小さい時には、畏縮してしまうだけだし・・・。 子供の体が親より大きくなった時には、逆にやられてしまうかも知れない。 メリハリをつけて、余計な説教まではしない・・・ただし言う時にはガツンと言う。 これが、より良いカミナリおやじの鉄則。 怒る時には、とにかく猛烈に怖い。理屈じゃなく心境として怖いくらいじゃないと効果は期待できないと思う。 怖さと同時に子供が感じるのは悲しさだろう。 普段はやさしくて、期待に応えてくれる親の気持ちが・・・。 自分が悪いコトをしたために、自分から離れてしまった時の悲しみ。 この悲しみを感じさせるには、むしろ普段はやさしい親でなければならない。 『プレジデント』の特集に記事を寄せている作家でシナリオライターの山田太一は・・・。 「世評に惑わされず、家族だけの価値観を築く」ことが大切だと言っている。 自分たちだけが、お互いに顔を見合わせてニンマリできるもの・・・。 そういうモノを持てるのが仲間・・・家族だって仲間の単位であるコトに違いはない。 と、いうワケで怖い父親を目指している私は・・・そりゃあ普段は子供と遊んでますよ。 毎週のようにオモチャ屋にも行くし・・・ってコレは私の趣味の問題か(^_^; この間、長男に言われちゃったモンなぁ・・・「たまにはオモチャ屋以外のところに行きたい」って。 さて、CFじゃないけれど・・・「子供といっしょに、ドコ行こう」 |
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